メッシのコルカタイベントが大混乱！144万表示を記録する大事件に
2024年12月13日、サッカー界のレジェンド、リオネル・メッシがインドのコルカタを訪れた際、想定外の大混乱が発生しました。ソルトレイク・スタジアムで開催されたプロモーションイベントにおいて、メッシの姿がほとんど見えなかったことにファンが激怒し、椅子やボトルをピッチに投げつける暴動に発展したのです。
この事件はX（旧Twitter）でも大きな話題となり、関連ポストは144万表示を記録。「インド人、メッシ見れずに暴動」「高額のチケットを購入したのに姿が見えなかった」というファンの怒りの声が世界中に拡散されました。
何が起きたのか？コルカタイベントの詳細
11万人収容のスタジアムが満員に
イベント開始前、11万人以上を収容するソルトレイク・スタジアムは満員状態でした。会場全体が「メッシ、メッシ、メッシ」とチャントを繰り返し、観客の熱狂は最高潮に達していました。クリケットが主流のインドにおいて、コルカタはサッカーファンが特に多い地域として知られており、メッシの来訪は歴史的なイベントとして期待されていたのです。
ファンの期待を裏切った「見えないメッシ」
しかし、期待は失望へと変わりました。メッシがスタジアムに到着すると、要人や警備員に完全に囲まれてしまい、数千人のファンからはほとんど姿が見えない状態となったのです。スタジアムを1周する予定だったメッシは、主催者によって途中で退出させられ、わずか短時間で姿を消してしまいました。
暴動へ発展：座席を引き裂き、椅子とボトルを投げる
激怒したファンは座席を引き裂き、椅子やボトルをピッチに投げつけ始めました。ブーイングが会場全体に響き渡り、スタジアムは一触即発の危険な状態に。警察が出動し、ようやく事態を鎮圧する事態となりました。BBC、日刊スポーツ、共同通信など、世界中のメディアがこの騒動を報じています。
Xでの反応：ファンの怒りと失望の声
チケット代への不満
LADS FOOTBALLのアカウント（30万表示）によると、「参加費はインドの平均週給の半分以上だったが、その3倍以上の額を払った者も。警察は主催者を拘束したと発表している」と報告されています。高額なチケット代を支払ったにもかかわらず、メッシの姿をほとんど見ることができなかったファンの怒りは当然のものでした。
ぼったくり価格の水とグッズ
ディアリオ・ハポネス（@sakagogablog）の投稿（144万表示）では、「入場者は高額のチケットと、ぼったくり価格の水などを購入。期待に胸を膨らませながらGOATを待っていたが、メッシは短時間で姿を消し、激怒したインド人たちがスタジアムを破壊」と、イベント運営の問題点が指摘されました。
その後のハイデラバードでの対応
興味深いことに、コルカタでの暴動後、メッシはハイデラバードに移動し、ファンとのパス交換会を実施しました。21万表示を記録した投稿では、「ファンとのパス交換会で、ボールが足元にひとつも返ってこず、相手が全部蹴り損ねる。メッシが、ここまで下手な人とパス交換する姿は珍しい」という微笑ましい光景が報告されています。
州首相が謝罪：調査委員会を設立
この事態を受けて、インドの西ベンガル州首相がメッシに対して公式に謝罪し、調査委員会の発足を発表しました。運営側の問題が明確に認識され、責任追及の動きが始まっています。
スーパースターイベントで繰り返される暴動・トラブルの歴史
実は、今回のメッシのケースは決して特殊な事例ではありません。世界中のスーパースターイベントでは、同様のトラブルが繰り返し発生しています。
アイドルイベントでの暴行事件（日本・2025年）
2025年4月、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンで開催されたアイドルグループ「≠ME」（ノットイコールミー）の音楽イベントにおいて、ファンが運営スタッフに暴行を加え、イベントが中止になる事件が発生しました。容疑者2名は運営責任者を背後から拘束し、足で踏みつけるなどの暴行を加えたとして逮捕されています。
セレブへの物投げ事件
2023年には、米人気歌手ビービー・レクサがコンサート中に投げつけられたスマートフォンにより顔面を負傷する事件が発生しました。同様の「物投げ」事件はここ数年で急増しており、ファンの行き過ぎた行動が問題視されています。
テイラー・スウィフト：警備員とファンのトラブルに介入
一方、建設的な対応を見せたセレブもいます。テイラー・スウィフトは「The Eras Tour」フィラデルフィア公演中、ファン女性と警備員が口論しているのを目撃し、すぐパフォーマンスを中止。警備員に対して「彼女は何もしてないでしょう。やめなさい」と注意しました。警備員が踊っているファンに「踊るな」「静かにしろ」とハラスメント的な命令を繰り返していたことが明らかになっています。
ミランダ・ランバート：逆にファンを叱責
カントリー歌手のミランダ・ランバートは、ラスベガスでのコンサート中、会場でセルフィー撮影していたファンを注意するために「Tin Man」のパフォーマンスを中断。アーティスト側からファンに対する注意喚起を行った事例として記録されています。
なぜスーパースターイベントでトラブルが続くのか
1. 高額チケットと期待値の不一致
今回のメッシのケースでは、インドの平均週給の半分以上、あるいはその3倍以上のチケット代を支払ったファンもいました。高額な投資に見合った体験ができなかった場合、ファンの失望と怒りは爆発的に増幅されます。
2. 運営側の準備不足
11万人規模のイベントを運営するには、綿密な計画と十分なセキュリティ体制が必要です。メッシの動線管理、ファンとの適切な距離感の確保、そして「何が見られて、何が見られないか」の事前告知が不十分だったことが、今回の混乱を招きました。
3. SNS時代の拡散力
かつては地域メディアの報道に留まっていた事件も、現代ではXやYouTubeを通じて瞬時に世界中に拡散されます。144万表示というメッシ暴動の拡散規模は、スーパースターイベントにおけるリスクマネジメントの重要性を改めて浮き彫りにしています。
4. ファンの熱狂と理性のバランス
「推し活」文化が世界的に拡大する中、ファンの熱狂が行き過ぎて暴力や破壊行動に転じるケースが増加しています。アイドルへの暴行事件、物投げ事件など、日本国内でも同様の問題が顕在化しています。
メッシ像の除幕式：40日で建設された21mの銅像
皮肉なことに、メッシがコルカタを訪れた主な目的の一つは、全長21mのメッシ銅像の除幕式でした。土曜日にデパウルさんとスアレスさんとともにインドを訪問し、わずか40日で建設されたこの巨大な銅像の除幕式を行ったのです。しかし、本人の姿は銅像以上に「見えない」状態となってしまいました。
今後の課題：安全で満足度の高いイベント運営とは
透明性のある情報提供
チケット販売時に、「どのような体験ができるのか」「どの程度の距離でスターを見られるのか」を明確に伝えることが重要です。期待値のコントロールこそが、トラブル防止の第一歩となります。
適切な価格設定と価値提供
高額なチケット代に見合った体験を提供することは、運営側の最低限の責任です。ぼったくり価格の飲料やグッズ販売は、ファンの不満を増幅させる要因となります。
セキュリティと観客満足度の両立
スターの安全を確保しながらも、ファンが満足できる視認性を確保する動線設計が求められます。今回のケースでは、警備員や要人に囲まれすぎてメッシが見えなくなるという、本末転倒の結果を招きました。
まとめ：スーパースターイベントの未来
リオネル・メッシのコルカタイベントでの暴動は、スーパースターイベントが抱える構造的な問題を象徴する事件となりました。144万表示というXでの拡散規模、州首相による謝罪、そして調査委員会の設立という事態の深刻さは、今後の同様のイベントに対する警鐘となるでしょう。
メッシほどのスーパースターであっても、運営の失敗一つで暴動に発展してしまう現実。アイドルへの暴行事件、セレブへの物投げ事件など、世界中で繰り返されるトラブルに、私たちは学ばなければなりません。
ファンの熱狂を喜びに変えるのか、それとも怒りに変えてしまうのか。その境界線は、運営側の準備と誠実さによって決まります。次にメッシがインドを訪れるとき、ハイデラバードでのような微笑ましいパス交換会のような体験が提供されることを願ってやみません。
関連ハッシュタグ：#メッシ #コルカタ #暴動 #スーパースターイベント #サッカー #インド
関連リンク
- BBC – メッシ・インドツアー報道
- 日刊スポーツ – メッシ暴動詳細記事
- X（旧Twitter）- #LADSFOOTBALL
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