2025年11月30日、東京競馬場で行われた第45回ジャパンカップは、世界ランキング1位のフランス調教馬・カランダガンが2分20秒3の驚異的なレコードタイムで優勝し、20年ぶりの外国馬制覇という歴史的快挙を成し遂げました。X(旧Twitter)では「世界は強い」「本物の怪物」といった声が飛び交い、日本競馬史に残る一戦となりました。本記事では、レース結果とXでの反応をまとめてお届けします。

カランダガンとはどんな馬?プロフィール紹介
カランダガン(Calandagan)は、2021年1月27日生まれのアイルランド生産・フランス調教の4歳セン馬(去勢馬)です。父はGleneagles、母はCalayana(母父Sinndar)という血統で、F・グラファール調教師が管理しています。馬主はアガ・カーン・スタッドで、欧州競馬界でも名門の所属です。
2025年シーズンは無敵の強さを誇り、サンクルー大賞(G1)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)、チャンピオンステークス(G1)と欧州のビッグレースを次々と制覇。その実績が評価され、2025年のカルティエ賞年度代表馬に選出されました。ジャパンカップ前の通算成績は14戦8勝でしたが、今回の勝利でGⅠ4連勝を達成しました。
カランダガンが圧巻のレコード勝利
第45回ジャパンカップは、4番人気のカランダガンが1番人気のマスカレードボールとの壮絶なマッチレースを制し、アタマ差で優勝を飾りました。勝ち時計の2分20秒3は、2018年にアーモンドアイがマークした従来のレコード2分20秒6を0秒3上回る日本レコードとなりました。
JRA公式アカウントも「世界最強馬 #カランダガン が #ジャパンカップ を制覇🎉 ジャパンカップデーの雰囲気もあわせてどうぞ!」と動画付きで速報し、歴史的瞬間を伝えました。
2025年シーズンのカランダガンの戦績
カランダガンの2025年の主な戦績は以下の通りです。
- サンクルー大賞(G1・フランス)- 1着
- キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1・イギリス)- 1着
- チャンピオンステークス(G1・イギリス)- 1着
- ジャパンカップ(G1・日本)- 1着 ← 今回
このようにG1を4連勝という驚異的な成績を残しており、「世界最強馬」の名に恥じない実力を見せつけています。特に、欧州の中長距離G1で無敗を続けた後、初の日本遠征でも勝利を収めたことは、その適応力の高さを証明しています。
20年ぶりの外国馬制覇という歴史
外国馬がジャパンカップを制するのは、2005年のアルカセット以来20年ぶり。さらにフランス所属馬による優勝は、1987年のルグロリュー以来38年ぶり2頭目という快挙でした。
Xでは、レコードタイム「2:20.3」の瞬間を捉えた写真が拡散され、紅葉に囲まれた東京競馬場でカランダガンがゴールする歴史的瞬間が大きな話題となりました。
波乱のスタート:アドマイヤテラ落馬事故
今回のジャパンカップは、スタート直後に11番人気のアドマイヤテラに騎乗していた川田将雅騎手がバランスを崩して落馬するという波乱の幕開けとなりました。空馬となったアドマイヤテラは、そのまま先頭でゴール板を通過し、スタンドは騒然となりました。
最後の直線では、1番人気のマスカレードボール、4番人気のカランダガン、そして空馬のアドマイヤテラが並んで競り合うという異例の展開に。審議の末、カランダガンがアタマ差でマスカレードボールを振り切り、GⅠ4連勝を飾りました。
Xで沸き立つ「世界は強い」の声
Xでは、カランダガンの勝利を受けて「世界は強い」「本物の怪物」といった声が相次ぎました。「世界最強馬カランダガンがついに日本征服」「20年ぶりに外国馬の壁が破られた」といった歴史的意義を強調する声も多く、日本競馬界にとって大きな衝撃となったことがうかがえます。

バルザローナ騎手のコメント
優勝後、鞍上のミカエル・バルザローナ騎手は「率直に言って最高の気持ちです。序盤から予定通りうまく運べて、直線もしっかりスピードに乗ることができた。ペースが速いのもこの馬には問題なかったです。直線の競り合いでは最後まで馬の力を出し切ることができました。自分にとっても記念すべきレースとなりました」とコメントしました。
バルザローナ騎手にとっては、2016年にネロで京成杯を優勝して以来、約9年ぶりのJRA重賞制覇かつJRA・GⅠ初勝利という快挙でした。
レース結果詳細
第45回ジャパンカップの上位入線馬は以下の通りです。
- 1着:カランダガン(4番人気)- 2分20秒3(レコード)
- 2着:マスカレードボール(1番人気)
- 3着:ダノンデサイル(3番人気)
3連単の払戻金は1万1070円となりました。カランダガンには、1着賞金5億円に加えて、JRAの褒賞金制度により300万米ドル(約4億6500万円)がボーナスとして上乗せされました。
過去の外国馬制覇との比較
ジャパンカップで外国馬が優勝した例を振り返ってみます。
- 1987年:ルグロリュー(フランス)
- 2005年:アルカセット(フランス)
- 2025年:カランダガン(フランス)← 今回
興味深いことに、外国馬の優勝は全てフランス所属馬によるものです。欧州競馬の中でもフランスの中長距離馬の強さが際立っていることがわかります。
カランダガンの血統背景
カランダガンの父・Gleneaglesは、2012年生まれの鹿毛馬で、ガリレオ系の血統を引いています。ガリレオはサドラーズウェルズの直仔で、欧州競馬界で最も成功した種牡馬の一頭です。母Calayanaは、ダービー馬Sinnd arを母父に持つ良血馬で、カランダガン自身も16号族という名門ファミリーに属しています。
この血統背景が、カランダガンの中長距離での抜群のスタミナと瞬発力を支えており、2400メートルのジャパンカップでもその能力を存分に発揮しました。
まとめ:日本競馬の歴史に残る一戦
2025年のジャパンカップは、世界ランキング1位のカランダガンが20年ぶりの外国馬制覇とレコード更新という二重の快挙を達成し、日本競馬史に新たなページを刻みました。落馬事故という波乱のスタートから、マスカレードボールとの壮絶なマッチレース、そして審議の末の決着という、ドラマチックな展開も相まって、記憶に残る一戦となりました。
Xでは「世界は強い」「これが世界王者の実力だ」といった称賛の声が相次ぎ、競馬ファンの熱狂が伝わってきます。カランダガンは今後も欧州で活躍を続ける予定で、日本馬が再び世界の壁を破る日が来るのか、競馬ファンの注目は続きます。


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