こんにちは。今回は先日行われた自民党総裁選の裏側について、特に高市早苗氏の敗因と麻生太郎氏の動き、そして小泉進次郎氏が決選投票に残れなかった理由に焦点を当ててお話ししたいと思います。
高市早苗氏、なぜ敗れたのか
自民党総裁選は27日に投開票が行われ、決選投票の末、石破茂元幹事長が高市早苗経済安全保障担当相を破り、第28代総裁に選出されました。高市氏は1回目の投票では石破氏を上回る181票を獲得していましたが、決選投票で逆転を許す結果となりました。
敗因その1: 不器用なコミュニケーション
高市氏の敗因の一つとして、国会議員とのコミュニケーション不足が指摘されています。ジャーナリストの岩田明子氏によると、高市氏は投票日前日の「最後のお願い」を電話ではなくショートメールで行ったそうです。これが議員たちの心証を悪くした可能性があります。
敗因その2: 裏金問題の影
高市氏の推薦人20人のうち、13人が政治資金パーティーの裏金問題に関わっていたことも敗因の一つと見られています。ある中堅議員は「選挙の顔としては裏金議員からの支援がない石破さんの方が良かった」と語っています。
敗因その3: 派閥の支持の弱さ
麻生派や安倍派からの支持が「消極的」だったことも、高市氏には不利に働いたようです。特に麻生太郎氏の動きが注目されましたが、後ほど詳しく見ていきましょう。
麻生太郎氏の水面下の動き
麻生太郎元総理は、今回の総裁選でキングメーカーの一人として注目されていました。彼の動きを追ってみましょう。
高市氏支持の裏で
政治ジャーナリストの青山和弘氏の取材によると、麻生氏は表向きは河野太郎デジタル大臣を支持しながらも、水面下では「高市氏の影で動き始めている」とのことでした。
決選投票を見据えた駆け引き
麻生氏は、小泉進次郎氏が決選投票に残れなかった場合を想定し、高市氏への支持を検討していたようです。これは、菅義偉前首相との「キングメーカーの座」を巡る争いの一環とも言えるでしょう。
最終局面での動き
総裁選の最終局面では、麻生氏と菅氏の両方に石破氏が面会に訪れています。麻生氏と石破氏の関係は複雑な経緯があるため、この面会は注目を集めました。
小泉進次郎氏、なぜ決選投票に残れなかったのか
小泉進次郎元環境相は、当初有力候補と目されていましたが、結果的に決選投票に進めませんでした。その理由として以下が挙げられます:
地方票の伸び悩み
小泉氏陣営が実施した地方票の動向調査で、想定以上に悪い結果が出たことが大きな要因でした。石破氏がトップ、高市氏が2位、小泉氏が3位という順位で、特に高市氏との差が10ポイントほどついていたことが陣営に衝撃を与えました。
政策の具体性不足
小泉氏は「聖域なき規制改革」など改革姿勢を前面に押し出しましたが、政策討論の場では「ワンフレーズ答弁」が目立ち、不安定さを懸念する声も出ていました。
若さゆえの経験不足
43歳という若さは注目を集める要因となりましたが、同時に経験不足を指摘する声もありました。これが特に地方票で不利に働いた可能性があります。
総括: 派閥政治の終焉?
今回の総裁選は、自民党の派閥政治の在り方に一石を投じる結果となりました。高市氏の敗北と石破氏の勝利は、従来の派閥の力学が変化していることを示唆しています。
一方で、麻生氏や菅氏といった「キングメーカー」の存在感は依然として大きく、完全に派閥政治が終わったとは言い切れません。党内からは「派閥政治は終わった」との声も上がっていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
今後の展望
石破新総裁の下、自民党はどのような方向に進んでいくのでしょうか。派閥政治の見直しや党改革は進むのか、それとも従来の体制が維持されるのか。今後の動向に注目していきたいと思います。
以上、自民党総裁選の裏側についてお伝えしました。政治の世界は表舞台だけでなく、水面下の動きも重要です。これからも様々な角度から政治を見ていきたいと思います。
それでは、また次回の投稿でお会いしましょう!
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