Raspberry PiにBluetoothのスピーカー繋いでみました。設定がいくつか必要だったのでメモも兼ねて残しておきます。

使ったスピーカーはTaoTronics TT-SK03(B)です。このスピーカーに関する記事はこちらに書いております。

元々Raspberry Piのサイズが小さいのでスピーカーも小さくしたかった事、アナログ端子からの音声出力が異常に悪かった事を受け、今回スピーカーを購入しました。

Bluethoothアダプタ準備

Bluethoothのアダプタが必要なので、手持ちにあった「PLANEX Bluetooth USBアダプター Ver.4.0」を使いました。amazonで1500円ほどで購入できます。

用意ができたら本体に接続し、USB機器として認識されることを確認します。

pi@raspberrypi:~ $ lsusb
XXXX
Bus 001 Device 005: ID 0a12:0001 Cambridge Silicon Radio, Ltd Bluetooth Dongle (HCI mode)
XXXX

こんな感じで認識されます。

Bluethoothスタックのインストール

Bluethooth関連のパッケージをインストールしていきます。

※インストール後再起動しました。

sudo apt-get install bluetooth

※RASPBIAN JESSIEからはbluez-utilsが無くなったようで使えません。古い文献などを見るとbluez-utilsを使った方法で書かれており、できずに最初困りました。。。bluemanというデスクトップから設定するツールも最初に入れたのでが上手くいかなかったのでbluetoothctlを使った方法を行いました。

bluez-utilsをインストールしようとするとこんなエラーが出ます。

sudo apt-get install bluetooth bluez-utils blueman
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
Package bluez-utils is not available, but is referred to by another package.
This may mean that the package is missing, has been obsoleted, or
is only available from another source
However the following packages replace it:
 bluez
E: Package 'bluez-utils' has no installation candidate

お、おうという感じですね。。

インストール後、スピーカーがペアリング可能な状態か確認をしてみます。

hcitool scan

Scanning ...
 XX:XX:XX:XX:XX:XX TaoTronics TT-SK03

※こんな感じで見つかれば大丈夫です。

 Bluethoothの設定

あとは機器に接続してペアリング⇒接続の順番に行っていきます。

最初にpulseaudio-module-bluetoothをインストールします。このモジュールをインストールしないとこのBluetoothヘッドセットタイプでは接続処理でエラーになりました。

シスログにはこんなエラーが出ておりました。

Dec 27 01:32:05 raspberrypi bluetoothd[388]: a2dp-sink profile connect failed for XX:XX:XX:XX:XX:XX: Protocol not available

なので最初に必要なパッケージをインストールしておきます。

sudo apt-get install pulseaudio-module-bluetooth

これで接続準備が整いましたので接続します。

sudo bluetoothctl -a
--ここから対話モードになります。
#power on --電源を付ける
#scan on--スキャン開始。該当のデバイスが見つかります。
#pair XX:XX:XX:XX:XX:XX --XXの部分にスピーカーのMACアドレスを入れて接続
#paired-devices --ペアリングされたか確認
#connect XX:XX:XX:XX:XX:XX--接続

--下記のようになれば成功
Attempting to connect to XX:XX:XX:XX:XX:XX
[CHG] Device XX:XX:XX:XX:XX:XX Connected: yes
Connection successful

#trust XX:XX:XX:XX:XX:XX--認証。たぶん不要だが念のため
#quit

これで完了です。青色点滅で接続待機をしていたTT-SK03につながり、ピコピコっという音がスピーカーから鳴り接続されます。

接続された瞬間は嬉しかったです。接続が確立されると青色点滅ではなく点灯になります。最後にためにしMP3を聞いてみます。※事前にmpg321はインストールが必要

mpg321 /home/pi/work/music/ポールマッカートニー.mp3

おおおおおおお、音がBluetoothスピーカーから出力されました。これは嬉しいです。

こんな感じで二つ並べても両方小さいのとてもコンパクトです。音楽サーバとかを立てる時には最高ですね。

015df3446b18bdadb2d062263ae784dfbf96748c87_R

現時点の課題は音量調整方法(スピーカー側ではできますが、本体側からできない)、Raspberry Pi再起動時にスピーカーが自動接続されないという点です。時間があるときに対応してみます。

とは言えこの値段のスピーカーでこの性能であれば大満足です。

参考文献

https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/Bluetooth_%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88