GCP/GCE 東京リュージョンを使ってベンチマークを取る!
11月8日に正式なアナウンスがありましたが、GCPの東京リュージョンが正式運用を開始しました。
待ち望んでいた方も多いと思います。これまでアジアの拠点は台湾しかなかったのですが、ついに東京に新設されました。Googleの公式に案内によると日本国内拠点からの試験では、台湾に比べて平均50%~85%のレイテンシー(通信速度)の改善が行われたとか。
本当かい?と思い2拠点のサーバを並べて手持ちのノートPCからabコマンドを使って、ベンチマークを計ってみました。
気になる料金は?
こちら台湾のasia-east1です。マシンはn1-standardです。
同じマシンでゾーンだけ東京のasia-northeast1に変更したところ
ええええ、6ドル近く高い・・・。
あと、は実際にベンチマークを取ってみて、費用に見合う価値があるかですね。
ベンチマークの方法
まず、GoogleConputeEngine(GCE)を使ってゾーン「asia-northeast1」と「asia-east1」のサーバを1台ずつ作り、テスト用にwordpressを入れてWEBページが見れるようにしました。マシンタイプはマシン性能がボトルネックになってしまうと、レイテンシーのベンチマークが取れないので、そこそこのスペックn2-standardを選択。wordpressの環境はこの記事を参考に作成
5分ぐらいでGCP/GCEにwordpressをインストール centos6
1台作って、そのサーバのスナップショットを作成して、ゾーンを変えた2台目を作りました。wordpressをコピーする時に、コピー側のサーバでmysqlにロングインしてサイトのURLを変更しました。
SELECT * FROM wp_options WHERE option_name IN (‘home’,’siteurl’);
UPDATE wp_options SET option_value = ‘http://XXX.XXX.XXX.XXX’ where option_name IN (‘home’,’siteurl’);
あとは手持ちのPCから次のabコマンドで速度を測定。wordpressのトップページに100リクエストを同時接続100で実施してみます。5回実施して平均値を出しました。
ab -n 100 -c 100 http://XXX.XXX.XXX.XXX/
測定結果
結果です。。。。主要どころの値を抜粋。左が東京で右が台湾です。おおお、結構差が出てますね。同じ構成のマシンで差がでているのでレイテンシーの改善により、多くのリクエストが処理できた事がわかります。今回の試験方法だと台湾に比べて50%向上とはいきませんでしたが、30%程度は向上しているのは間違いなさそうです。
台湾に比べて6ドルほど高いマシンにはなりますが、アクセス数の多いサイトで少しでもページ速度を上げたい場合には東京リュージョンはありなのではないでしょうか。